本記事では,アミノ酸系のノンシリコン・シャンプーで使われている洗浄成分の各特徴について紹介します.
洗浄成分は成分表で,ココイルメチルアラニンNaとかココイルグルタミン酸Naなどと書かれています.
この洗浄成分を4つに分類し,「洗浄力の強さ」と,「刺激性」のバランスについて解説します.
なんだかむずかしそうですが,実は簡単にタイプ分けできます.
記事中では一目で分かる絵を紹介します.
本記事を読むことで
自分に合った洗浄成分のアミノ酸系ノンシリコンシャンプーを選べるようになります
アミノ酸系洗浄成分の4つの分類
アミノ酸系洗浄成分は4つのタイプに分類されます.
これから各成分について,刺激性と洗浄力について紹介します.
刺激性という言葉がでてきますが,これはキューティクルを接着しているCMCをどれくらい洗い流してしまうかという意味です.
詳細については以下の記事をご覧ください.
絵でわかるシャンプーで汚れが落ちるメカニズムと,シャンプーの選び方
それでは各種アミノ酸系洗浄成分の紹介に入ります.
1つ目は,グルタミン酸系です.名前にグルタミン酸という文字が入っている成分になります.
例えば,
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルグルタミン酸Na
グルタミン酸系はアミノ酸系のなかでも最も低刺激です.
一方で洗浄力も最も弱いです.
泡の粒が小さく,もっちりしています.洗い上がりがしっとりするという特徴があります.
2つ目はアラニン系です.名前にアラニンという文字が入っている成分になります.
例えば,
- ココイルメチルアラニンNa
- ラウロイルメチルアラニンNa
アラニン系はグルタミン酸よりも少し刺激性はありますが,洗浄力もあります.
洗い上がりがさっぱりするという特徴があります.
3つ目はサルコシン系です.名前にサルコシンという文字が入っている成分になります.
例えば,
- ラウロイルサルコシンTEA
- ココイルサルコシンNa
サルコシン系はアラニン系よりもさらに刺激性がありますが,洗浄力もあります.
洗い上がりがさっぱりするという特徴があります.
最後に紹介するのはタウリン系です.名前にタウリンという文字が入っている成分になります.
例えば,
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウロイルメチルタウリンNa
タウリン系は非常に低刺激なのに洗浄力もあり,かつ、泡切れが良く、きしみも少ないという理想的成分です.そのかわり,お値段も高い成分となっています.
なお,アミノ酸系ではないですが,ベタイン系の洗浄成分も低刺激な成分です.
ベタイン系とは名前にベタインという文字が入っている成分になります.
例えば,
- コカミドプロピルベタイン
- ラウラミドプロピルベタイン
ベタイン系はグルタミン酸系よりさらに低刺激な成分です.
しかし洗浄力も弱い成分となります.
泡の粒が小さく,もっちりしています.すこしねっとりしているので,洗い流しにくいという特徴もあります.
以上紹介しました成分を絵で整理すると,次のようになります.
自分に合ったアミノ酸系洗浄成分の選び方
自分に合った洗浄成分のシャンプーを選ぶ方法ですが,非常に敏感肌であるという人は,サルコシン系は避け,ベタイン系がメインのシャンプーを選ぶと良いと思います.
例えば,クイーンズバスルームやアミノレスキューなどがベタイン系がメインのシャンプーです.
本当はタウリン系が一番おすすめなのですが,値段が高くなりがちです.
ですが実は安く買えるタウリン系のシャンプーがあります.
おすすめのタウリン系シャンプーはルベル・イオです.
その他,15種類以上のアミノ酸系ノンシリコンシャンプーについて成分解析と使った感想を記事にしていますので,どうぞご覧ください.
以上,アミノ酸系ノンシリコン・シャンプーで使われている洗浄成分の種類と特徴でした.
ご一読いただきありがとうございます.