本記事では男性型脱毛症(AGA)などの、薄毛の兆しを感じたら、どうすれば良いのか、対策法について説明します。
記事内では
- 自宅で対策する方法
- 薬局でできること
- 病院でできること
について説明します。
過去記事で、男性型脱毛症(AGA)の特徴や発症メカニズム、女性のケースなど、知っておきたい知識をまとめています。こちらも参考にしてください。
男性型薄毛AGAとは?特徴とメカニズム、女性のケースなどを解説
AGAや薄毛を感じたときに自宅でできること
AGAや薄毛の兆しを感じたときに、自宅でできることについて説明します。
自宅でできること、の前に・・・
そのまえに大前提ですが、AGAやその他薄毛症状を感じたときには、病院に行くことをお勧めします。
と言いますか、病院に行くほうが科学的にも、お財布的にも良いです。
薄毛治療は病院で行なわれる、りっぱな医療行為です。
そして薄毛は立派な症状です。
もはや薄毛を感じているのに、病院に相談に行かないのは、
虫歯なのに歯医者に行かないようなものです。
そして、もはや薄毛を感じているのに病院に行かずに、変な通販シャンプーや薄毛対策サプリメントを飲むのは、効果的にもお財布的にも非常にもったいないです(損をします)。
ちなみに男性の場合、成人男性4200万人のうち、薄毛を気にしている男性は800万人で、そのうち薄毛に対して対処をしている男性は500万人です。
[引用:専門医が語る毛髪科学最前線, 板見智, 2009]
想像以上に多くの人が薄毛対策をしており、薄毛で病院に相談に行くことはもはや普通です。周りのみんなも薄毛対処しているので、病院に行くことに躊躇する必要はありません。
また最近では女性の薄毛症状を扱う病院も増えています。
「FAGA(女性のAGA)も対処しています」と記載されているところだと安心です。
薄毛化を感じたらどのような病院に行けば良いかについては、本記事の後半で記載しております。
それでは、薄毛に対して自宅でできることについて説明します。
自宅でできる薄毛対策
自宅でできる薄毛対策の効果は
- 薄毛の予防
- 進行を遅らせること
- 病院での治療を促進すること
です。
自宅だけで薄毛を完全に回復させることは難しいです。
それでも、自宅で生活習慣を整えることは非常に重要です。
特に、毛が生える状態を整えてあげることが重要です。
キーワードは「毛細血管」です。
毛細血管は、髪の細胞に栄養を届けるための、重要な道路です。
ですが、抜け毛や加齢にともない、毛細血管は細く退化していきます。
この毛細血管が退化していくのを防がないと、髪が育つ環境が作れません。
そのために重要なのは次の2つです。
1つ目は食生活です。
脂っこい食事を避けましょう。脂質の多い食事は血液をドロドロにします。
ドロドロの血液は細い血管を流れにくいので、毛細血管をきちんと流れません。
すると、きちんと流れない毛細血管は退化してしまいます。
2つ目はシャンプーと頭皮用美容液です。
ラウレス硫酸が主成分のシャンプーは、髪と頭皮に刺激が強いです。アミノ酸系が主成分の刺激の少ないシャンプーを使用してください。
また、頭皮や髪の細胞の老化を抑える抗酸化作用のある頭皮用美容液を使用するのがおすすめです。
ですが、注意して欲しいのは、シャンプーを変えただけで毛が生えてくることはほぼありません。それでも、薬局の安いシャンプーを使うよりは良いです。
ただ、現在の、薄毛対策スカルプシャンプー・育毛シャンプーの市場はあまりよい状況ではありません。
薄毛という心の悩みにつけこんで、無駄に高いものや、本当に効果的ではない成分のものが多いです。
特に、無駄に脱脂力・洗浄力が強すぎるものが多いです。
きちんと成分から考えて、本当に良いシャンプーを選ぶのが大切です。
参考記事:薄毛予防・対策のためのスカルプシャンプー・育毛シャンプーの選び方(工事中)
次に薬局でできる薄毛対策について説明します。
薬局でできる薄毛対策
薬局でできる薄毛対策は、「リアップ」を買うことです。
[引用: 大正製薬HP]
育毛効果が科学論文で報告されている成分はたくさんあります。
ヒノキチオール、センブリエキス、セファランチン、ペンタデカン酸グリセリド、など
[引用:やってはいけない頭髪ケア, 板羽忠徳, 2014.]
しかし、育毛効果より基準が厳しい、「発毛効果」がきちんと国から認められている成分はミノキシジルという成分だけです(塗布薬の場合)。
そして、国内では「リアップ」だけがこのミノキシジルを配合しています。
だからCMで「日本で唯一発毛効果が認められています」と言っているのですね。
このミノキシジルという成分は元々、高血圧の薬として「血管を拡張させる効果」を狙って作られたものです。
ですが、この血管への効果が発毛にも良いことが分かって、発毛剤として使用されるようになりました。
リアップ(ミノキシジル)は、男性でも女性でも使用することができます。
変な通販製品を買うよりも、科学的に効果が認められたミノキシジルを使う方が、効果もありお財布にも優しいです。
ですが、リアップは第一類医薬品に指定されているため、薬局で薬剤師さんのもと買う必要があります。
薬局のレジの後ろに置いているので、店員さんに「リアップに興味があるのですが」と言えば、薬剤師さんが来てくれて購入することができます。
1本7,500円くらいです。
またリアップには、男性用・女性用やミノキシジルの含有量の異なるバージョンなど、数種類あります。
薬剤師さんがあなたに合わせたおすすめの製品を選んでくれます。
怪しい通販商品を買うくらいなら、まず薬局でリアップです。
最後に病院でできる薄毛対策について説明します。
病院でできる薄毛対策
前半部分でも説明しましたが、薄毛は立派な症状であり、病院での治療対象です。
自宅での対策や、リアップの購入なども効果はありますが、薄毛を改善するのはなかなか難しいものがあります。
「薄毛で病院に行くなんて・・・」とちょっと躊躇してしまいますが、
現在は男性も女性も実は薄毛対策をしていて、病院に行くのも普通の世の中です。
他人に堂々と話しませんが・・・
男性の場合だと、成人男性4200万人のうち、薄毛を気にしている男性は800万人で、そのうち薄毛に対して対処をしている男性は500万人もいます。
[専門医が語る毛髪科学最前線, 板見智, 2009]
とくに、病院に行くメリットは飲み薬タイプの治療を同時に受けられることです。
これはフィナステリドという飲み薬の処方です。
前記事で、男性型脱毛症(AGA)の発症メカニズムについて説明しました。
男性型薄毛AGAとは?特徴とメカニズム、女性のケースなどを解説
AGAによる抜け毛は、男性ホルモンのテストステロンが、5-αリアクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化して、悪さをすることが原因です。
つまり、頭皮の脂などは直接的には関係ありません。
身体の内部のことがAGAの原因なので、いくら身体の外から塗ったり頑張っても、効果は薄いです。
飲み薬のフィナステリドは5-αリアクターゼという酵素の働きを阻害し、DHTが作られないようにしてくれます。
病院であればこのような飲み薬を使用して、薄毛治療が行なえるので、効果が出ます。
※ただし、フィナステリドは女性には使用できません。ですが、病院では代わりとなる治療方法を用意しています。
また病院行ったとたん、とつぜん高額のお金がかかるということもないので、
一度まず病院で相談してみることが、結果的にお金も効果的にも良いです。
ただし、薄毛やAGAの治療は生命にかかわる病気ではないので、保険は適用されません。
コンタクトレンズなどと一緒ですね。
ですが、ジェネリック医薬品などを使用すれば月1万円以内で済みます。
(お値段は治療内容によっても異なります)
なお、その場合には、
「AGA、FAGA(女性のAGA)の治療をしています」という病院がおすすめです。
大手病院ですと、以下のクリニックが、実績と信頼性の高い評価を得ています。
無料カウンセリングを実施中ですので、気になる方はチェックしてみてください。
女性の薄毛・FAFA治療に 東京ビューテイークリニック(公式サイトへ)
以上、AGAなどの薄毛症状を感じ始めたときに、自宅でできること、薬局でできること、病院でできることを説明しました。
ご一読いただき、ありがとうございます。
-本記事を書くにあたって参考にした文献一覧-
[1] 専門医が語る毛髪科学最前線, 板見智, 2009.
[2] やってはいけない頭髪ケア, 板羽忠徳, 2014.
[3] 薄毛革命「自毛主義」のすすめ, 音田正光, 2016.
[4] 最後に読む育毛の本, 久田篤他, 2015.
[5] 間違いだらけの薄毛対策, 麻生泰, 2013.
[6] 女子のための髪育レッスン, 浜中聡子, 2015.
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